恋の病と言えば、好きな人ができた時に、その人以外のことが考えられなくなり、他のことが手につかなくなったりする状態のことを指すことが多いでしょう。
恋の病にかかると、仕事や勉強に集中できなくなったり、その人のことばかり考えてしまい、何も手につかなくなるなどさまざまな弊害がありますが、恋の病に対処法はあるのでしょうか。
恋の病の特徴や、恋の病の対処法について解説していきます。
恋の病ってなに?

duy_ittn / Pixabay
そもそも、恋の病とはいったいどのような症状があるのでしょうか?
また、どうして恋の病を患ってしまうのでしょうか?
恋の病の特徴や症状について解説していきます。
PEAというホルモンが原因!?
恋の病は、精神的なものと思われがちですが、実は「PEA」というホルモンの分泌によって引き起こされている可能性が高いです。
PEAホルモンとは、人が恋に落ちるために必要なホルモンで、このPEAホルモンが大量に分泌されることによって、人は「この人のことが好きかも」という心理状態になります。
このPEAホルモンと言うのは、「不安感」を覚えている時にしか発生しません。
よく聞く「吊り橋効果」は、このPEAホルモンを利用した恋愛テクニックの1つになります。
「相手は私のことをどう思っているだろう」「連絡したのに全然返事が来ない」
などの不安感は、PEAをたくさん分泌させ、もっとその人のことを好きになる作用があります。
同時に不安感も増大させてしまうので、情緒不安定になるなど、恋の病のあらゆる症状を引き起こすようになります。
食欲がなくなる
恋の病の症状の1つに、「食欲がなくなる」という症状があります。
PEAの分泌による不安感や、その人のことしか考えられなくなることによって精神的なストレスを感じ、食欲減退と言う形で脳が体にストレス信号を送っている状態になります。
食欲減退によって糖分の摂取量が減ることなどから、余計に頭の回転が鈍くなったり、無気力な状態に陥ることもあります。
夜眠れない

C_Scott / Pixabay
夜眠れないことも、恋の病の代表的な症状の1つになります。
恋をすると「ドーパミン」というホルモン物質も分泌されるようになりますが、このドーパミンは、脳を興奮状態にさせるホルモンの1種で、「アドレナリン」などと同じような働きをします。
ドーパミンは中でも「期待感」を持つホルモンと言われており、
「あの人と恋人同士になれたら良いな」「彼は次はどんなデートを計画してくれるのかな」
などと、状況や相手に対する期待感が高まることで脳が興奮状態となり、夜眠れない状態を引き起こすことがあります。
もちろん先ほど述べたように、PEAの分泌などからストレスを感じることも、夜眠れない症状に関連しています。
やる気が起きない・集中力がなくなる
恋の病の症状として、仕事や勉強などのやる気が起きない・集中力がなくなるなどの症状が現れることもあります。
好きな人や恋人のことを考えるあまり、他のことに対する意欲が損なわれている状態になります。
特に女性の場合はこのような状態に陥りやすく、仕事や勉強と好きな人を切り離して考えることができなくなってしまいます。
仕事でミスを連発したり、勉強でもテストの点数が悪くなってしまうなど、やる気が起きなかったり集中力がなくなったりすることによってさまざまな弊害があるため、一刻も早い対策が必要になります。
恋の病の対処法はある?

TeroVesalainen / Pixabay
恋の病を患うと、精神的にも肉体的にも、そして普段の日常生活にも大きく影響を及ぼすことになります。
恋の病を患ってしまった時には、いったいどのように対処すれば良いのでしょうか。
思いを紙に書きだす
恋の病と言っても、片思いの状態や、付き合い始めの状態など、人によってその状況はさまざまです。
付き合い始めで恋の病を患ってしまった場合は、自分の思いを紙に書き出してみましょう。
どんなことに不安を感じているのか、どうすればそれは解消できるのかなど、「漠然」とした不安で終わらせずに、原因を突き止め、その解決策を考えるようにしましょう。
恋が始まったばかりの時は、どうしても漠然とした不安感を覚えたり、恋人のことばかり考えてしまったりするようになりますが、自分の感情や不安感などを紙に書き出すことによって、現在の状況を冷静に判断できるようになることもあります。
片思いの場合は告白する
片思いの状態で恋の病を患っている場合は、思い切って告白することがおすすめになります。
「あの人は私のことをどう思っているかな」「フラれたらどうしよう」
と思っている間は、いつまで経っても恋の病から抜け出すことはできません。
この際思い切って告白してみることで、どんな結果になろうと受け止め、次のステップに進むことができるようになります。
案外あっさり告白を受け入れてくれる場合もあるので、思い切って告白してみましょう。
仮にフラれた場合でも、うじうじ悩んでいる時間を無駄に終わらせることがなかったのですから、プラスにとらえ、また別の恋を探してみましょう。
楽しい趣味を見つける
恋の病を患っている時こそ、何か新しい、楽しいことを見つけてみましょう。
新しい趣味を見つけることで、その趣味に没頭することができ、少しでも好きな人や恋人のことを忘れることができるようになります。
仕事や勉強などは集中できなくても、楽しい趣味には没頭できることが多いです。
読書や映画鑑賞、スポーツやヨガなど、何でもいいので好きで没頭できる楽しい趣味を見つけて始めてみましょう。
好きな人や恋人との未来を考えない
恋の病の対処法として、好きな人や恋人との未来を考えないことも1つの方法になります。
好きな人や恋人との将来ばかり考え始めると、不安感が募る原因になります。
恋が上手くいっている時は問題ないですが、まだお付き合いしていない状態や、2人の関係性が十分に確立されていない状態で未来のことばかり想像すると、
「もし上手くいかなかったらどうしよう」「別れてしまったらどうしよう」
という不安な気持ちも同時に現れてしまいます。
恋の病を患っている時は、なるべく未来や先のことは考えず、今現在の仕事や勉強、趣味など、目の前のことに集中することを心がけましょう。
連絡を待たない
恋の病を患っている人の大半は、彼(または彼女)からの連絡を待ちわびているのではないでしょうか。
しかし、連絡を「待つ」ということは、連絡が来るまで四六時中そのことが頭から離れない状態になっているということです。
また、LINEの既読がついたかどうかをいちいち確認したり、既読無視に対して過剰に不安になったりすることは、余計に不安を助長させるだけなので、いっそのこと連絡をすることをやめてみましょう。
こちらから連絡を断てば、相手からの連絡や返事を待つことがなくなるため、少しでもストレスを減らすことができます。
来るか来ないかわからないものをいつまでも待っているのは、ストレス以外の何物でもありません。
仮に相手から連絡がこない場合でも、たいした理由がないことがほとんどなので、「気にしない」ことが大切になります。
恋の病を治そう!

AdinaVoicu / Pixabay
今回は、恋の病の症状や恋の病の原因、そして、恋の病の対処法の3点について解説しました。
女性は特に、恋の病を患ってしまうことが多くなりますが、恋の病を患うと、無気力状態になり仕事や勉強もはかどらなくなったり、食欲不振や睡眠不足で体調が悪くなったりなど、あまり良い状態とは言えません。
ぜひ今回の記事を参考にして、恋の病を患った時に、適切に対処してみてくださいね。
コメント