周囲に人がいると、なかなか集中して作業ができないという人は多いでしょう。
幼いころから、「勉強は静かなところでしなさい」「図書館では静かにしましょう」と教え込まれてきた人が圧倒的に多いため、集中する=静かな環境という図式ができあがり、人がいるうるさい環境では集中できないという人が多いのです。
しかし、世の中には「雑音」や「騒音」が溢れています。
本当に静かな場所で集中して勉強や仕事ができる環境が整っている人の方が、圧倒的に少ないと言えるでしょう。
オフィスでも、誰かが電話をしていたり、上司がイライラや怒りをぶつけていたりする横で、平然と仕事をする必要があります。
また学校でも、うるさい生徒がいても、自分の勉強に集中しなくてはいけません。
雑音が溢れる現代では、雑音の中で集中する術を身に着ける必要があるのです。
私sayako自身も、自宅で子供がいながら仕事をしているので、常にテレビがついていたり、子供が泣きわめいていたりする中で、集中して作業することが求められます。
今回は、そんな私が実際に取り入れている、うるさい環境の中で集中するための物理的対処法と、心理的対処法について解説していきます!
うるさい環境で集中するための物理的な対処方法は?

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うるさい環境の中で集中するために、まずは物理的に集中するための対処法を紹介してきます。
うるさい環境で物理的に集中するための対処法は、いますぐに実践することができるものもあるので、ぜひ試してみてください。
耳栓を使用する
耳栓を使用することは、うるさい環境で集中する方法として、誰しもが思いつく方法ですよね。
耳栓を使用することで、ある程度の雑音をシャットアウトすることができます。
ただし、耳栓をしても大きな音や声まではシャットアウトできないことが多いので、完全に音をシャットアウトすることはできません。
しかし、手っ取り早く試すことができる方法なので、試してみる価値はあるでしょう。
歌詞の無い音楽を聴く

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うるさい環境で集中するために、歌詞のない音楽を聴くという対処法があります。
音楽の中でも歌詞ない曲、例えば、クラッシック音楽や映画やドラマのサウンドトラックなどの曲がおすすめになります。
歌詞のある音楽は、歌詞に気持ちが集中してしまうため、何かに集中する場面ではおすすめできません。
歌詞の無い音楽を聴くことで、周囲の雑音をシャットアウトし、仕事や勉強に集中することができます。
タスク作業から始める
うるさい環境で集中するために、タスク作業から始めることもおすすめです。
うるさい環境の中で集中すること自体難しいことなので、仕事や勉強は単純な作業から始めることがおすすめになります。
また、得意な科目や、自分の好きな仕事から始めるということも効果的です。
単純な作業や好きな作業から始めることで、まずは仕事や勉強をするモードにすることが大切になります。
仕事や勉強をするモードに一旦入ってしまえば、作業がどんどん進められるようになるため、自分の集中力が高まってから、難しい勉強や複雑な仕事を始めるようにしましょう。
雑音以外のストレスをなくす
うるさい環境にいる時には、うるさい音がストレスになっていることがあります。
そのため、うるさい雑音以外のストレスは極力減らすようにしましょう。
例えば、温度調整や湿度調整、腰痛や頭痛などの身体の不調など、改善できるストレスはすぐに排除しましょう。
雑音以外のストレスを減らすことで、少しは集中する環境に近づくことができるようになります。
うるさい環境で集中するための心理的な対処方法は?

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うるさい環境で集中するための物理的な対処法について解説しましたが、うるさい環境で集中するために物理的な対処法をとっても、やはりそれは一時しのぎにしかならないため、長期的に考えると意味をなさず、ストレスになってしまうことも多いです。
長期的にうるさい環境で仕事や勉強を行うためには、心理的な面からの対処が必要になります。
心理的な面から対処することで、うるさい環境の中でも、ストレスが少なく勉強や仕事に集中することができるようになります。
続いては、うるさい環境で集中するための心理的な対処法を紹介していきます。
周囲の人への関心を減らす
心理的な対処法の1つとして、「周囲への関心を減らす」という対処法があります。
人は知らず知らずのうちに、周囲からのさまざまな影響を受けています。
私たちは、音や声、会話やニオイや気温など、さまざまなことから身体や心に影響を受けます。その中でも、人の「会話」に対する関心をなくすことが大切になります。
つい人の会話を立ち聞きしてしまったことはありませんか?
物事に集中したいと思っている時でも、自分に興味のある会話が聞こえてくると、目の前のことに集中できず、つい会話に耳を傾けてしまうという人は多いですよね。
それは、「自分に関連すること」「自分に関連する人の話題」「自分に興味があること」の会話であることが多いのではないでしょうか。
特に「悪口」や「陰口」には、敏感になる人が多いです。
周囲の人の会話に関心を持つと、目の前のことに集中することが難しくなるため、そういった他人への関心を減らすことも、うるさい環境の中で仕事や勉強に集中するための、心理的な対処法の1つになります。
瞑想の習慣を作る

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うるさい環境で集中するための心理的対処法として、瞑想の習慣を作るという対処法があります。
「瞑想」に馴染みが無い方も多いかもしれませんが、瞑想をすることで精神を統一することができ、普段から余計な感情や衝動を抑えることができるようになります。
これは、先ほど述べた「周囲への関心を減らす」ということにも繋がってくるので、ぜひ大切にしていただきたい習慣になります。
夜寝る前に目を閉じ、ゆっくりと呼吸をしながら、頭の中で1日の出来事を考え、その後無になります。
何も考えないことがベストですが、難しい場合は「呼吸」に意識を集中させましょう。
瞑想によって精神を統一する訓練をすることで、雑音や騒音の中でも物事に集中することができるようになります。
呼吸法を練習する
呼吸法を練習することも、うるさい環境で集中するためにおすすめの心理的対処法になります。
瞑想の場合と似ていますが、呼吸を整えることで、ストレスを減らすことができ、より物事に集中できるようになります。
人はゆっくりと呼吸をすることで、呼吸のペースが速い時に比べてストレスが少なくなるということが研究により証明されています。
うるさい環境の中にいると、そのストレスから呼吸のペースが速くなりがちになります。
呼吸のペースが速くなったり乱れたりすると、ストレスを感じ、余計に集中力が損なわれてしまいます。
ストレスをなくし、集中力を高めるためにも、ゆっくりとした呼吸を心がけ、普段から練習をすることが大切になります。
できれば、1分間に4回の呼吸が目安ですが、無理せず徐々にゆっくりの呼吸になれるように練習することをおすすめします。
目の前の作業を好きになる
うるさい環境でも集中するための心理的対処法として、「目の前の作業を好きになる」という対処法があります。
初歩的な対処法と感じるかもしれませんが、人は好きなことをしている時は、格段に集中力が高まる生き物です。
好きなゲームがあると、時間も忘れて何時間も没頭していたり、好きなギターの練習中は、他の人のことがまったく気にならないという人もいるでしょう。
好きな作業をしている時は、自然と目の前のことに集中できるようになっています。
そのため、仕事や勉強でも、「集中したい」という物事に対して、「好き」「楽しい」「もっとやりたい」という、肯定的な気持ちを持つことで、より集中できるようになります。
うるさい環境でも集中できるようになろう!

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今回は、うるさい環境で集中するための物理的な対処法と、うるさい環境で集中するための心理的な対処法の2点について解説しました。
うるさい環境では、どうしてもイライラして集中できなかったり、他のことが気にかかって集中できなかったりすることがありますが、物理的な対処法と、心理的な対処法を掛け合わせて、うるさい環境の中でも自分の作業に集中できるようになりましょう。
うるさい環境でも集中して作業をするために、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
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