職場や家庭で融通が利かない人がいると、思ったように動いてくれなかったり、自分の意見ばかりを主張されて、イライラしてしまうことがありますよね。
融通が利かない人には、いったいどのような特徴や対象法があるのでしょうか?
また、自分自身が融通が利かない人間の場合は、どのように改善すれば良いのでしょうか。
融通が利かない人の特徴は?

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「融通が利かない」という言葉はよく聞く言葉ですが、融通が利かないというと、「臨機応変に対応できない」「柔軟性がない」など、マイナスなイメージで使われることが多い言葉です。
そんな融通が利かない人には、どんな特徴があるのでしょうか。融通が利かない人の特徴について解説していきます。
真面目な人
真面目な人は、融通が利かないことが多いです。
真面目過ぎるあまり、ルールや規則に縛られ、少しでもルールや規則などに背くことがあれば、それに従うことができません。
真面目なことはとても良いことですが、真面目過ぎるあまり、少しも融通が利かないことは少々不便な生き方に感じてしまいます。
固定観念が強い
固定観念が強いという特徴がある人も、融通が利かない場合が多いです。
固定観念が強い人は、「〇〇でなければならない」という思考が強いため、その場その場で柔軟に対応することができません。
自分のこだわりや思考から外れた行動ができず、融通が利かないことが多いです。
マニュアルどおりにしか動けない人
マニュアルどおりにしか動けないという特徴がある人も、融通が利きません。
例えば、会社やアルバイトなどでも、就業マニュアルがあれば、それ以外のことはしないというタイプの人です。
少し融通を効かせて動けば効率が良くなるのに、マニュアルと少しでも外れた行動ならマニュアルにしか従いません。
お客さんに対しても、接客マニュアルに書いてあることしかせず、気遣いや心配りとは無縁のタイプの人は、融通が利かない人と言えるでしょう。
失敗を極度に恐れる
融通が利かない人は、失敗を極度に恐れるという特徴があります。
マニュアルどおりや、自分が今までしてきたとおりに行動をしないと失敗してしまうかしれないという恐怖から、融通が利かなくなっていることがあります。
誰でも失敗を恐れてしまうことはありますが、極度に失敗を怖がると何にも挑戦できず、新しいことにチャレンジする柔軟性がなくなってしまいます。
自分が正しいという思いが強い
自分の考えや行動が正しいという思いが強いという特徴がある人も、融通が利かないことが多いです。
このタイプの人は自分が正しいと思うあまり、人のアドバイスや助言を聞くことができず、アドバイスや助言に倣った行動をすることができません。
自分の考えを曲げ、人の意見に耳を傾けるという柔軟性がなく、融通が利かないことが多いです。
融通が利かない人への対処法は?

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融通が利かない人の特徴について解説しましたが、身近に融通が利かない人がいると、ときにイライラしてしまったり、面倒に感じてしまうことがあるでしょう。
融通が利かない人へはどのように対処すれば良いのでしょうか。
相手の言い分や意見を聞く
融通が利かない人は、自分のやり方や行動などが正しい・その方が確実だと思っていることが多いです。
そのため、相手の言い分や意見を聞くことで、違う側面が見えてくる場合があります。
相手がなぜ融通を効かせずに別の方法や行動を取るのか、その理由をしっかりと聞くようにしましょう。
説得しようとしない
融通が利かない人は、そもそも人の意見を聞くことが苦手です。
自分のやり方や考え方に自信を持っていたり、「こうでなければダメ」という本人なりの基準があります。
そのため、こちらがいくら説得をしても、聞く耳を持ってくれる可能性は低いでしょう。
融通が利かない人に対していくら説得をしても、こちらの骨折り損になります。
融通が利かない人に対しては諦めの心を持ち、説得を試みるのはやめましょう。
意見や主張を押し付けない

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融通が利かない人に対して、「どうして融通が利かないの!?」と思ってしまうこともありますよね。
しかし相手からしてみれば、あなたの方が融通が利かない人物かもしれません。
相手にとっても、自分の意見や行動に口を挟み、自分の主張を押し付けてくる相手は、「融通が利かない人」と感じている場合もあります。
相手に対してばかり「融通が利かない」と主張を押し付けるのではなく、自分の行動や発言を振り返ってみて、こちらも相手に要求しすぎていないかをよく考えるようにしましょう。
あくまでもアドバイスに留める
融通が利かない人を、無理に自分の思いどおりに動かそうと思っても、それは至極難しい問題になります。
そのため、融通が利かない人に対しては「要求」ではなく、あくまでも「アドバイス」に留めるようにしましょう。
こちらの意見や主張をとおし、その通りに動いてもらえるように要求しても、折れてもらえずにイライラしてしまうのはこちらです。
そのため、「こうして欲しい」という要求があっても、できるだけ「この方が良いと思う」「こうした方がはかどるよ」などのアドバイスに留め、アドバイスを受け入れてもらえなくても仕方ないという前提でいることが大切です。
融通が利かない人の改善方法は?

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ここまでは、融通が利かない人の特徴や対処法について解説しましたが、自分自身が融通が利かない人間の場合、どうにかして改善したいと考える人もいるでしょう。
融通が利かない人は、どのようにして融通が利かないことを改善すれば良いのでしょうか。
人の話を聞く
融通が利かないという自覚がある場合は、人の話を聞くことから始めましょう。融通が利かない人は、人の意見や話をよく聞かない人が多いです。
ただし、人の話を聞くと言っても、ただ右から左に流すだけでは意味がありません。
人の意見や話を聞き、「こういう意見もあるんだなあ」「こんな見方もあるのか」などと相手の話や意見を理解することが大切です。
相手の話をしっかりと聞き、理解することで、相手の話や意見の本質に気づくことができ、今までと違った見方をすることができるようになるでしょう。
人を否定しない
融通が利かない人は、人から「もっと良い方法があるよ」と言われても、「でも〇〇だから」「だって△△だから」などと、人の意見やアドバイスを否定することが多いす。
人に対して全く否定的な意見を持たないということは難しいですが、人の意見やアドバイスを受けた際には、まずは「うんうん」と一度きちんと聞き、受け入れることが大切です。
すぐに「だけど」「でも」などと否定の言葉を発しないようにしましょう。こうすることで、まずは人の意見やアドバイスを受け入れるという感覚が身に付きます。
本を読む

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意外な方法ですが、本を読むことは、知識や感性を広げることにとても役立ちます。
融通が利かない人は、狭い固定観念を持っていることがあるため、本を読むことで他人の意見や見解に触れ、さまざまな知識を得ることで、融通が利く人間になれることがあります。
たくさんの本を読み、自分の視野を広げることで、融通が利く人間になれる可能性が高まります。
いろいろな人と話す
融通が利かないことを改善するには、いろいろな人と話すことも効果的です。世の中にはいろいろな人がいます。年齢や性別、国籍もさまざまです。それらが違えば、考え方や生き方も全く違います。
いろいろな人と話す機会を持ち、いろいろな意見や生き方、考えに触れれば、だんだんと自分と違う考え方の人間も受け入れることができるようになります。
人を受け入れることは、融通が利く人になるための第一歩と言えるでしょう。
融通が利かないことは悪いことばかりではない!

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今回は、融通が利かない人の特徴や、融通が利かない人への対処法、また、融通が利かないことの改善方法などについて解説しました。
「融通が利かない」という言葉は、マイナスなイメージで使用されることが多い言葉ですが、融通が利かないことは悪いことばかりではありません。
自分の考えや意見をしっかりと持っていて、真面目ということから融通が利かないという場合もあります。
融通が利かないことの悪い点ばかりを考えず、融通が利かない人とも、融通が利かない自分とも、上手に付き合っていくことが大切になります。
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